獣の奏者 2王獣編
獣の奏者 2王獣編 (講談社文庫) 上橋 菜穂子 講談社 2009-08-12 売り上げランキング : 28035 Amazonで詳しく見る by G-Tools |
純粋で聡明なエリンが自分の良心に従って取る行動が、彼女を凄惨な出来事や政治的なうねりの中に飲み込んでいく。その話の流れの容赦なさが読ませる。人と獣の間の絆と壁というのも説得力をもって描かれていた。
『精霊の守り人』に比べて、作者の思想的なところがより自然に物語の中に消化されている感じで、物語世界の中に入り込んで楽しめたと思う。作品の完成度が高い!作者あとがき読んだらアニメも見るべきという気がしてきた。今、再放送してるんだよね。
ところで私、王獣はずっとネバーエンディングのファルコンの映像で読んでたけど、もしかして間違ってる?(^^;
上橋さんの研究内容も知りたくなってきたところ、こういう本があると紹介されたので、読んでみようと思う。
隣のアボリジニ 小さな町に暮らす先住民 (ちくま文庫) 上橋 菜穂子 筑摩書房 2010-09-08 売り上げランキング : 173557 Amazonで詳しく見る by G-Tools |