やってみて初めてわかったこと色々

最初は57577に言葉をはめること自体が難しかったけど、三四首作ったらその後するする出るようになった。この感覚は面白かった。
よく短歌や俳句をやる人が、「ちょっとしたことに目を留めるようになった」と言うのを、今までふーんと聞き流していたけど、その感覚もちょっとわかった。フィクションで詠むのって結構むずかしくて、やっぱり実際にあったことがとっかかりになるんだと思う。
あと、短歌って「歌」なんだなあっていうのを実感した。57577のリズムに乗っけられて、コンベアに運ばれていくような。意味だけで完結しない、拍数がリードしてくれるところが、メロディーに歌詞を乗せるのと同じなんだって思った。
古文の和歌に対する印象も少し変わった。今日、学校で有志の百人一首かるた大会があったんだけど、そこで読まれる三十一文字が私のつぶやきと同じルールで作られていることに新鮮な驚きを感じた。そしてやっぱり百人一首に入ってるような歌はいい歌だわというのを初めて腹の底から実感した(笑)。
このマイブームがいつまで続くかわからないけど、やってみて初めていろんなこと実感できたのでよかった。
上の歌は全て携帯からツイートしたものだけど(携帯×ツイッターは短歌や俳句にものすごく向いている)、「短歌練習帳」と名付けたA5版のノートに書き写している。自分で気に入ったやつを集めて歌集を作ったりしたら楽しいかも。
このへんの本も再読してみよう。新しい発見があるかもだ。

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小説を書くとか歌を詠むとか、職業作家の特権にしておかなくてもいい。素人でもいいじゃん巧くなくてもいいじゃん、作ることで得るものがあるし友達と読み合うのは楽しいよ。って素直に思えるようになったのは自分で作ってみてからだ。表現の授業をするなら、そこをちゃんと納得していた方がいいな、と思ったよ。