BEATセミナー「書く力を育てる大学教育」

BEAT(東京大学大学院情報学環ベネッセ先端教育技術学講座)セミナー「書く力を育てる大学教育」に行ってきた。早稲田大学ライティングセンターの冨永先生と専修大学の望月先生。福武ホールって初めて入ったけどホントにきれいだなー。そして全席にマイクと電源と有線LAN、無線LANも完備。UST中継にTwitter。すげえ。本郷とは思えない(笑)。こんなことならノートPC持ってくれば良かった。
テクニカルライターでもある冨永先生のお話はわかりやすい。語句、文、段落、文章と段階を踏んで読みやすく誤解されない文章の技術を学ぶ。やっぱり書く時には読み手と目的を意識することが大事。ライティングセンターの良いチュータリング・悪いチュータリングの話も面白い。「この言葉の定義が書いてありませんね。書いて下さい」「はい」では書けるようにならない。「この言葉はどういう意味で使いましたか」「かくかうしかじかという意味で」「それはどこに書いてありますか」「あ、書いてないですね、書いた方がいいですね」と気づきを促すようなやりとりの方が、書き手が育つ。
紹介されていた本、買ってみよう。

日本語スタイルガイド日本語スタイルガイド
一般財団法人テクニカルコミュニケーター協会

一般財団法人テクニカルコミュニケーター協会出版事業部会 2009-07-31
売り上げランキング : 12079

Amazonで詳しく見る
by G-Tools
望月先生が紹介されていたeJounalPlusも面白そう。テキストにマーキングすると、その部分が抜き出されて付箋みたいに配置でき、自由にマッピングできるソフト。さっそくインストールしてみて、xpsファイルを読み込むところまではできたんだけど、線を引こうとすると強制終了されてしまう。謎…。早く使ってみたいんだけどな。
こちらでも紹介されていた本がよさげ。初年次教育に使うために作ったものらしい。
知のツールボックス―新入生援助(フレッシュマンおたすけ)集知のツールボックス―新入生援助(フレッシュマンおたすけ)集
専修大学出版企画委員会

専修大学出版局 2009-04
売り上げランキング : 4429

Amazonで詳しく見る
by G-Tools
全体を通して感じたのは、どのように書かせるか、考えさせるかということに関して、大学と高校で抱えている課題は結構似通っているということ。大学側から見ると高校でやってほしいということだろうが、実際やれることはいろいろあると思う。
終了後の懇親会でいろいろな人とお話できて楽しかった。文章評価について研究している方に論文を送って頂けることになって小躍り。こういう時に名刺って大事だ。東大の院生さんも幾人かいらしていたが、オサレなメガネ男子が多くてびっくりした。何これ。私のためですか。(←おい)