リーディングワークショップ

吉田新一郎さん講師によるリーディングワークショップの研修に参加。読み聞かせ・考え聞かせ・リーダーレスポンス・ブッククラブなどを体験。生徒の読者としての反応を拾い上げたり、相互に話し合いながら深めていく活動なので、従来の読解授業に部分的に取り入れていくのは結構できそうな感じ。ただ選択の幅をどう提供するかが難しいのと、小説と評論では同じようにできないんじゃないかというところが、検討課題かな。
ブッククラブで使った絵本の中で、気になった一冊『たまご』。

たまご‐L’OEUFたまご‐L’OEUF
ガブリエル バンサン

ブックローン出版 1986-10
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文字のない絵本。デッサンと、安易な解釈を許さない展開がすばらしい。相当大人っぽい作品だと感じたが、子どもはこれ読んでどう思うんだろう。
ちなみに私のグループで読んだのはこれ、『ピエロくん』。
ピエロくん (あかね せかいの本)ピエロくん (あかね せかいの本)
Quentin Blake

あかね書房 1996-10
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こっちの方がストーリーは明快で、教育的な感じもするが、絵のタッチがなかなか良い。これも文字のない絵本。
絵本のような短い作品でも、文字がなくても、読解ができるというのは面白い発見。
読むという行為は外から見てわからないから、特に授業として評価をするのであれば、書くなり話すなり何らかの形でのアウトプットが不可欠だということも確認。やっぱり読みと書きは切り離せないなー。