沖縄修学旅行2日目

平和祈念公園

2日目はクラスごとに平和学習。平和ガイドさんは元中学校の先生という男性。バスの中から沖縄戦の話、疎開船の話…お姉様が乗っていた船が撃沈されたという話を聞いて、言葉もない。
雨の中、平和祈念公園へ。韓国人慰霊碑、平和の礎(いしじ)を見る。北海道の死者が多いこと。沖縄の人は名前のわからない人がかなりあること。一家全滅か…。傘をさして、この石碑から読み取れることをガイドさんが色々と話して下さった。生徒も真剣な面持ち。
資料館の見学はパスして、朝から体調の悪かった生徒と一緒にロビーで待つ。ガイドさんの案内つきで見たかったが。時間が押し気味だったので、少しあわただしかったみたい。

ヌヌマチ壕

バスで移動して、ヌヌマチ壕へ。軍手に懐中電灯を持ち、ぬかるんだ坂をずるずると下ってガマの中に入っていく。真っ暗な洞窟、泣いてしまって入れない女子生徒もいた。体調不良の生徒とバスに戻して待たせる。
このガマは白梅学徒隊が派遣されていた野戦病院だったそうだが、入り口から奥にたどり着くまでかなりの傾斜。足もとはゴツゴツした岩、天井の鍾乳石から水がポトポト。こんなところ、どうやって傷病兵を運んだんだろう。途中、やわらかい土が堆積した所にズボッとはまる。聞けばコウモリの糞だとか。えええ。
奥の少し開けた場所まで行き、懐中電灯を消す。昼間にもかかわらず、完全な暗闇。洞窟の奥から風が吹いてくる。奥がガラビ壕につながっているらしい。今までに読んだ/聞いた証言を思い返す。想像はリアルになる。だが現実感がなかなかわいてこない。本当にここで? どんな過酷さだ、それは。
壕を出るとズボンも靴もドロドロになっていた。うわわ。

ひめゆりの塔

再びバスで移動、ひめゆり会館で昼食。その後、資料館の見学。生徒そっちのけでガイドさんにくっついていき、最前列で話を聞く。
壕のレプリカの横で、ひめゆり同窓会の方が証言をして下さるのを聞くことができた。数え切れないほど語りを重ねているのであろう、話の内容も抑揚も非常に熟練したもので、正直なところ少し意外の感にうたれた。ドキュメンタリーなどを見て、証言者とは訥々としゃべるものというイメージができていたからだ。しかし滑らかな語り口と裏腹に、涙を浮かべ訪問者に握手を求める彼女の表情に、痛みを感じてまた驚いた。語り出せるまでに数十年かかったであろう体験を、今度はまた数十年にわたって語り続けることになるとは。それは(それも)途方もない暴力ではないか。

みーばる

生徒も感じるところがあったと思う。どーんと重くなった気分を少し変えて、夕方はみーばるでグラスボートに乗る。船底がガラス張りになっていて、魚や珊瑚礁を見ることができる。

ぴかぴか熱帯魚。
船をおりて、しばらく海岸散策。

写真を撮ったり、砂山を作ったり、足を海水に浸したり、思い思いに過ごす。
それから海の家みたいなところでストラップ作り。珊瑚や貝殻とビーズをひもで編む。時間がなくて完成させる前に追われて出る(笑)。
バスにもどって何故かもずくの試食をし(美味!!)、ホテルに戻る。途中、ガイドさんの粋なはからいで、車を止めて湧き水を見に行った。

ホテルに着いて、ガイドさんとはここでお別れ。お世話になりました。

島唄ライブ

夕食後、今日のイベントは島唄ライブ。かわいい女の子三人組が民謡やオリジナル曲を歌ってくれた。今日はしんみりと終わるはずだったのが、異様な盛り上がり。民謡であのタテノリってありえなくない? いや、いいお客さんだったと思いますよ。楽しかった。
ライブ終了後は、ミーティングをして就寝。今日も疲れた〜。