教育実習おわりました。

本日、二週間の教育実習期間が終了。初指導教諭体験、私も非常に勉強になりました。さすがにちょっと疲れがたまったのか、あるいは風邪でももらってきたのか、今日の午後は激しい頭痛と吐き気に襲われてつらかったです。三年生の授業は根性で一コマやったけどね。声が頭に響いてくらくらした。

授業を見て感じたこと

さて。実習生の授業を何人か見せてもらって、感じたのはやはり「発問って難しいなぁ」ということ。問いかけるタイミング、聞き方、全体に問うのか個人を指名するのか、考える時間をどれぐらい与えるのか、といった諸々の要素を、授業の方向や進度を考えてバランスを取っていくということは、やっぱり簡単なことじゃない。私は教壇に立って今年で四年目だけど、どうやればいいのかいまだに全然わからない。けど、実習生を見て改善点に気がつくぐらいにはなったんかな。
あと実習生の個性というのもいろいろだなぁ、というのも実感。このまま教壇に立っても十分通用するな、という人もいれば、このままではちょっと…という人もいる。私から見て「この人コミュニケーション取りにくい」と思うような人は、指導教諭も大変だろうなと思ったり。そういう意味では教員の「指導力」って、もちろん経験や努力でどうにかなる部分も大きいとは思うけど、資質の部分は教育実習の時点で結構はっきりしてしまっているのかもしれない。現状の教育実習のあり方では、そこをチェックすることはしていない(よっぽどの不祥事でもない限り教育実習で単位を落とすなんてことは聞かない=教員免許が取れる)のだから、後で「指導力不足」の教員が問題になるのも無理ないよな、という気はする。採用や研修の段階でふるい分けされているのかも知れないけど…。免許の更新制度で果たして解決されるのかしらね??

受け入れる側として

それから最後に、受け入れる側になって初めてわかったこと。それは、誤解を恐れずに言えば「実習生とは基本的にメーワクな存在である」ということです。
もちろん私は指導を担当させてもらって自分の勉強にもなったことを感謝しているし、一生懸命やってくれる実習生と過ごした二週間は楽しかった。でもやっぱり実習生は「戦力」にはなり得ないんだよね。授業やホームルームを任せても、目を離していられるわけではないし、一年間の流れの中で作っている生徒との関係やカリキュラム上の進行を二週間だけポッと割って入るって、やる方もそうかもしれないがやらせる方にもそんなに快適な条件ではない。いろんな理由であんまりうまくいかなかったりしたら、その後クラスを立て直すのは結構大変だろう。その辺のことは、自分が実習生だった頃には気づいていなかった。気づいていなかったから、傲慢な態度をとっていたんじゃないかなと思って冷や汗が出る。
実習生には楽しい二週間の「お試し期間」も、受け入れ側の負担の上に成り立っている。だけどそういう負担があってもなお、真摯に教職を目指す学生には何かを学び取って欲しいから、全力で手を差し伸べたいと思う。もしこれを読んでいる人の中にこれから教育実習に行く人がいたら、そういうことを踏まえて、ぜひ謙虚に真剣に充実した実習期間を過ごして欲しいな。なんてね。