岐阜旅行2日目

まずは朝風呂。岐阜城を眺めながら一人で貸切状態。脱衣所には二人組のお姉さんたちがいて、「通知表を一度も親に見せず自分でハンコを押して返していたが、三者面談の時に母が見せられていないためわからない旨を先生に言うので、何も今言わなくてもいいのにと思った」という話をしていた。
朝食は品数も多くて旨し。満足。朴葉みそとか。大きな窓から長良川の川面がきらきら光って見える。今日は良い天気。

岐阜城

10時にチェックアウトして、目指すは岐阜公園。まずは金華山に登って岐阜城を見る。ロープウェイで上がり、さらに天守閣までの道のりを歩く。途中、軍用井戸を見たりもする。

頂上近くまで来るとこの景色。

天守閣は四階建て。一階から三階までの展示には中途半端な感じも否めないが、最上階の360度パノラマは文句なしに素晴らしい。ここで写真を何枚か撮るうち、夫のデジタル一眼のバッテリーが終了。以後、単なる重しとなるのであった。
すぐ近くの資料館も見学。武士の子どもが遊ぶという馬の模型が面白かった。耳は革製だったりしてリアリティが追求されている。

またロープウェイのりばへ。みたらし団子を一本つまみ、下山。下の土産物屋で岐阜城トランプを購入。投句箱を見つけたので、二人で一句ずつひねって投句した。

岐阜市歴史博物館

今度は岐阜市歴史博物館へ。
まず一階の特別展「ちょっと昔の道具展」から。体験コーナーが多くて面白い!火打ち石、はかり、洗濯板、パチンコ等々、触って遊ぶ。昭和レトロな町並みの再現も、細部までよくできている。昔の学校の教室が展示されているところで、ふざけて黒板に「仰げば尊し」の品詞分解とかしてたら、ボランティアスタッフのおじさんおばさんが喜んでわらわらと集まってきてしまい、大いに狼狽する。夫は私の動揺にも構わず「今日は卒業式でーす」と言いながら足踏みオルガンで「仰げば尊し」を弾くなど、得意の小芝居を打つ始末。あーもう、変な汗かいた。
続いて二階の常設展示へ。ここはさらっと流すつもりでいたのだが、小学六年生の歴女が二人、斎藤道三織田信長のコスプレで登場。これはちょっとスルーできない。まずは一緒に写真撮影。聞けば戦国コスプレが無料でできるというので、夫は直垂、私は打掛を着付けてもらうことに。係のおばさんが手際よく博識で面白い人だった。道三、信長と並んで撮影。その後、一人で来たお姉さんや小学校低学年の兄妹の着付けも見学。(道三と信長はいちいち一緒に写真に入る)男の子の鎧もかわいかったなあ。七五三は戦国バージョンでもいいかも。
この時点で午後3時、完全に昼ご飯を食べはぐれているが、着付けのおばさんに勧められた浮世絵の版画体験もしてから出た。盛り沢山だった。これで入場料は300円。クーポン利用で240円。恐るべきコストパフォーマンス。岐阜の歴博、おすすめです。

がんばれ岐阜大仏

歴博を出て、近くに岐阜大仏があるので見てしまおうと大仏殿に向かった。

かなりさびれた雰囲気なのだが、大仏の大きさと迫力はもの凄い。建物いっぱいいっぱいに座っていらっしゃる。写真に撮ってもそのすごさは全く伝わらない…。なんかもう少しメジャーになってもよさそうなんだが。ちなみに岐阜大仏は日本三大大仏のひとつとのことだったが、wikipediaによれば奈良、鎌倉に次ぐ第三の大仏は事実上空位で、候補となる大仏が日本中にたくさんあるらしい。私は岐阜大仏を応援しています。

川原町のカフェ

3時半ともなると、ランチの店もやっていない。歩いて川原町へ。ここは古い町並みを復元・保存している通り。ここにある川原町屋というカフェに入ってみたところ、ビックリの素敵さ。狭い間口から意外なほど奥行きが長く(間口で税が決まったからだそう)、途中には中庭っぽい空間もあり、それを通り過ぎた一番奥が客席スペース。靴を脱いで上がると、グランドピアノで生演奏の最中。生ピアノを聞きながらケーキセットを頂く。

パンプリンと紅茶で1000円。うふふ。
隣のテーブルには男女3名のグループ。月の満ち欠けについて懸命に説明する男子、なかなか飲み込めない男子、興味のない女子。彼らが帰った後は同じテーブルに振り袖姿の女子3名が座り、会話もせずにそれぞれケータイをいじるという光景を見た。
カフェの二階ではひな市をやっていたので、それも見て帰る。

また来るよ、岐阜

薄暗くなった川原町を端まで歩き、路線バスに乗って岐阜駅へ。駅ビルで木製の靴べらと、2012年ぎふ清流国体のキャラ「ミナモ」のグッズを購入。流れていた国体のテーマ曲が頭の中でループしている…。
JRで東京駅までの乗車券を購入。途中下車もできるらしいので(知らなかった!)名古屋に移動して夕食ということにする。19時過ぎに名古屋駅に着き、まず新幹線21:23発の指定席券を購入。「風来坊」という手羽先の店に行ってみたが定休日で、おしゃれビルに入ってる店で鶏鍋を食べ、名古屋駅に戻る。なんだかんだでギリギリで乗り込む。
新幹線の中では旅の復習。楽しかった、岐阜はいいところだ、と百回ぐらい繰り返して言った気がする。にわかに岐阜ファンになってしまった。帰ったら誰彼なく岐阜を勧めてしまいそうな勢いである。今度は白川郷とか飛騨高山とかも行ってみたいな。一泊でもいろいろ出来ることがわかったので、週末旅行も積極的に企画しよう。