入門!論理学

2008年、記念すべき100冊目の読了本はこれでした。

入門!論理学 (中公新書)入門!論理学 (中公新書)
野矢 茂樹

中央公論新社 2006-09
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記号を使わない縦書き論理学。当たり前のことを積み重ねて、平易な言葉でゆっくり進んでいくうちに、あらあら遠くまで来たもんだ、というすばらしい本。証明の道筋も楽しいし、冗談もてんこ盛り。否定、かつ、または、ならば。厳密に限定した論理の言葉を追いながら、日常言語の豊かさをかみしめるのもまたいいじゃない。
野矢さんが最初に出した記号バリバリの『論理学』を読んだ時は、量化子*1が出て来たところでわけわからなくなって述語論理がぜんぜん理解できなかったのだけど、この本の第六章を読んでやっと腑に落ちた。様相論理(可能性と必然性)とか気が遠くなりそうだけど、同じような感じで書いてくれたら読んでみたいなぁ。

*1:∀(全ての〜)とか∃(〜が存在する)みたいの。普通の人は顔文字でしか使わないよね。ふと思ったが顔文字やアスキーアートを全部記号の意味通りに読んだらどうなるだろう?なんか面白そうじゃない?無理?