戦争の世紀を超えて

戦争の世紀を超えて―その場所で語られるべき戦争の記憶がある戦争の世紀を超えて―その場所で語られるべき戦争の記憶がある
森 達也 姜 尚中

講談社 2004-11
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昔、大学の生協で買った姜尚中のサイン本(ちょっと自慢)。しばらく読むのが止まっていたのだが、森達也が結構面白そうなので、再開・読了。ポーランド、日本、韓国など戦争の記憶の残る土地で、その場所にまつわる話をする。カラー写真入り。どうでもいいが姜尚中は男前だなぁ。
戦争と言えば、国語の教科書でも必ず戦争教材というのがある。しかし学校の平和教育で語られる戦争というのは「侵略戦争の反省」「悲惨な被爆体験」「二度と戦争を繰り返してはいけない」という定型的な語りからなかなか抜け出ていなくて、まあそれはそれで間違っている内容とは思わないのだけど、思考停止の感はある。こういう定型文ではない「戦争についての語り」を読む機会があってもいいなぁ。そういう意味でも面白い本だった。