若者殺しの時代

若者殺しの時代若者殺しの時代
堀井 憲一郎

講談社 2006-04
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一杯のかけそば」とはなんだったのか、いつからクリスマスは恋人たちのものになったのか、携帯電話は何を変えたのか、等等、どこを読んでも面白い1980年代〜90年代の日本現代社会史。軽い文体がまた内容とマッチしていてサクサク読める。
筆者は最後に戦後日本のシステムが早晩崩壊することを予言し、若者に「逃げろ」と忠告する。第一陣の逃亡者は「ニート」と名づけられ絡め取られて更生を迫られている。ではどうやって逃げたらよいのか? 筆者は「伝統文化を身に付けることしか今のところは思いつかない」と言うが、確かに「身体性を取り戻す」というのは重要なポイントになりそう。そう言っている人も結構いるしなあ。
2015年になったらもう一度読んでみたい本。