勉強するのは楽しい(図書館/大村はま)

午前中、他校の図書館へ授業見学に行った。国語の授業で、ブックトークをしようという内容。一見関係のない3冊の本をひとつのテーマでつないでストーリーを作るという。なかなか高度だが、それだけに面白い。今日はその説明と実演をし、生徒達が本を選びに入るところまでを見せて頂いた。本の選び方のポイントが提示されていたのが面白かった。図書館と授業の連携は必ずしも取れていないとのことだが、司書教諭の先生が積極的に教科の先生方に関わる努力をされている。司書教諭の先生も司書さんも国語の先生も、皆さん素敵な方だった。
午後は大村はまの評伝と全集の実践資料を見ながら検討する勉強会。ライティングワークショップ(WW)・リーディングワークショップ(RW)との比較を考えた。個々の生徒の力を実際に活動することによって伸ばそうという発想は同じで、それぞれの状況を見てのカンファランスのやり方なども共通点が多い。しかし根本的な相違もあり、WW/RWでは「自分の好きなものを好きなように書く・読む」ことを求めるのに対して、大村はまの単元学習では授業の細部まで教員が把握し統御すべきだと考える。ライティングワークショップの訳書にもあるスキーの比喩で考えると、実際に滑っていくうちに滑れるようになるのは同じだが、どういう斜面をどういうコース取りで滑るかという自由度が違う。
このへんについて実践仲間と話したこと。

  • 大村はまのレベルの準備は普通の教員には無理。
  • 生徒の読み書きする内容を全て把握する必要はあるか。
  • 教員が全て与えようとすると、生徒は教員の器を超えられない。
  • 教えるべきことはミニレッスンやカンファランスで教えればいい。
  • だが強制しないということは穴ができる可能性がある。
  • どんな力をつけたいか、つけられたのか、目標と評価は必要。
  • 自律的な学び手になればいい。だがそれはどのように測れるのか。