作文のお題

非常勤の先生に俳句や短歌を(本格的に)たしなんでいらっしゃる方がありまして、その先生の俳句をお借りして歌物語形式で*1文章を書くという課題を生徒にやらせてみました。
自分で世界を構築せねばならないという状況では、いつもより鑑賞も能動的になるようです。「この言葉はどういう意味?」「これってこういうこと?」あれこれ言いながら想像をふくらませて。私のほうもあまりイメージを固定しないように、こういう情景かな、こうかも知れないね、といろいろと言ってみる。
800字を目安にしたのですが、書きたいことが出てくると「800字じゃおさまらねー」などと言いながら楽しそうに書き始めました。普通に作文をさせると、書くことがなくてどうしようもなかったりするのに。これはなかなか面白い。
ちなみに生徒に書かせるのに先立って、自分でも作品を書いてみました。800字の短編小説。何のとっかかりもないところで創作するのは難しいですが、俳句の世界に乗っかると案外イメージが湧いてきて、これもまた楽しい経験。出来上がったものを俳句の作者である先生にお見せすると、大変喜んでくださいました。うれしうれし。またお題を頂いて何か書きたいわ。なんて。

*1:要は「その俳句を文章中に用いて話を組み立てろい」ということです。