「マルチ能力」が育む子どもの生きる力

「マルチ能力」が育む子どもの生きる力「マルチ能力」が育む子どもの生きる力
トーマス アームストロング Thomas Armstrong 吉田 新一郎

小学館 2002-03
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で、こちらは吉田さんの訳書だけど、そういう考え方は共通。奇遇にも、同僚の英語の先生がこの本のもとになっている「Multiple Intelligence」のことを教えてくれて、私も診断テストみたいのをやらせてもらったりして遊んだことがあった。英語で読むのも大変なので日本語訳をゲット。
人間には言語・論理・空間・音感・身体・人間関係・自己観察・自然との共生という8つの能力が備わっていて、得意なものは人それぞれ違う。学校では言語能力と論理能力しか扱わないことが多いけど、もっといろいろな方向からアプローチした方がいい。という話。
現在の学校の時間割や教室空間のデザインは、もちろんこういう観点で設計していないから、かなり偏った融通のきかないものになっていて、それを変えようというのは容易な話ではない。でもこの縛られた枠の中でも、授業のやり方を工夫することで、マルチ能力を刺激することはできる。(この本はそのアイディア集でもある)
こういう形で「人それぞれ得意なことは違う」ということがより明確になれば、もっと気持ちよく認め合い協力し合う関係が作れるのかなぁ。