台風の国、地震の国

台風9号のおかげで昨日の午後と今日は臨時休校に。授業案を考えあぐねていたので助かったというかなんというか。時間数が減ってしまうのは痛いのだけど。
テレビで欠航や運休や通行止めのニュースを見ながら、飛行機が止まって電車が止まって車が止まって、人々が家の中でじっと息を殺して嵐が通り過ぎるのを待っているこの感じ、日本ってこういう国なんだよなぁと思って、妙にぐっときた。私の中に「愛国心」があるとしたら、これがそうかもしれないというぐらい。
オーストラリアでホームステイしていた時に地震について聞かれて、日本人は天災に対して一種の諦観みたいなものを持っているのかもしれないと思ったことがあった。台風にしろ地震にしろ、予知の技術とか非常時の備蓄とか、何かあった時の被害を最小限にするための努力を私たちはする。「それでもどうしようもない規模のが起こったら?」そう聞かれたら「その時はもうしょーがない」としか言いようがないのではないか。近いうちに地震が起きるかもしれないからといって、私たちはこの土地を捨てるわけにはいかないんだもの。結局、私はうまく説明することができなかったのだ。