ドーキンスVSグールド

ドーキンス VS グールド (ちくま学芸文庫)

ドーキンス VS グールド (ちくま学芸文庫)

動物行動学出身のドーキンスと古生物学が専門のグールド。進化をめぐる二人の議論の対立をバランスよく描いている。
半分ぐらいはわからない話だったが、本はうすくて簡潔で、文体も読みやすかった。私は進化論とか社会生物学を安易に人間に適用する(たとえば竹内久美子的な)論じ方に抵抗を覚えていたのでグールドに肩入れしたくなったが、ドーキンス自身はまともそうだし読んでみたいと思った。今度は『利己的な遺伝子』と『ワンダフル・ライフ』を読んで、本書の当否を考えてみよう。(いつになるやら)
しかし素人というのは何が問題になっているかもわからないし、どれがまともな議論でどれがトンデモかというのも判断つかない。何事につけ導いてくれる先達は欲しいものだ。