モダンガール論

モダンガール論 (文春文庫)

モダンガール論 (文春文庫)

社長になるか社長夫人になるか、出世をめざす「我慢しない」女の子を明治・大正・昭和・平成と女性誌その他の資料をもとにたどる労作。面白かった。やるなあ、斎藤美奈子。この人の読書量もすごいと思う。
アグネス論争の構図がすでに平塚らいてう与謝野晶子の対決に見えるとか。ポスト・モダンガールは「出世からおりる」という選択肢も考えなくてはいけないというあとがきが印象に残った。
ここのところ恋愛・結婚にからむ本を立て続けに読んでいるので、同じ話が出てきたりしてちょっと面白い。