名前と人間

名前と人間 (岩波新書)

名前と人間 (岩波新書)

意外と読むのに時間がかかってしまった。固有名詞についての考察は確かに言語学ではあまりやらないな。一般に言われる意味と形式のつながりの恣意性を「消極的恣意性」と呼び、固有名詞が話し手の意思でつけられることを「積極的恣意性」と呼ぶ。アルファベット圏と漢字圏での事情の違いなども面白かった。著者のカン違い経験談は蛇足の感もあり。